ジャズボーカリストにとって、歌詞の大切さは言うまでもありません。

歌詞をどのように捉え・自分のものにするかは、ボーカリストにとって大切なプロセスです。

 

このプロセスの最初のステップが、歌詞を読むことです。

ノンネイティブの方がジャズボーカルを目指すとき、この最初のステップで「歌詞である英語」とどう取り組むかが、ボーカリストとしての成長を大きく左右します。

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---どうしてでしょうか？

ジャズでは、歌詞である英語が曲のメロディやリズムと大きく関係します。そのため、この段階をどう取り組んだかが直接歌に影響します。説明しましょう。

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（→上手く歌いたい方や本格的に歌いたい方は特に大切です！）

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​ 1.言葉のリズム

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英語詞に取り組むとき、もちろん単語一つ一つの発音を注意して読むことも大切ですが、それに加えて大切なのが、単語の音節の強弱やリズム、文のイントネーションやリズムといった英語特有の言葉のリズムや流れを意識して読むことです。

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それは、日本語には日本語の言語リズムがあるように、英語にも英語独自の言語リズムがあり、一般的に英語詞のメロディは、英語の言語リズムにそって作られています。そのため、英語で上手く歌うためには、英語の音だけではなく言葉としての自然なリズムや流れに十分慣れ親しむ必要があります。

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1-1 言葉のリズムとジャズボーカル

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特にジャズを歌う場合は、

(a) 曲の多くが実際の会話で話すような自然な言葉のリズムや流れをもつこと、

(b) 言葉のリズムが直接ジャズ特有のリズムやノリと結びつくこと、

(c)（ポップスを歌う場合と違い）ボーカリストが自分の感覚でメロディやリズムを変えて歌うこと( =言葉の高低、伸縮、リズムや流れが変わる）...など、

 

ジャズボーカルでは、歌詞である英語がメロディ・リズムと密接につながり音楽を表現するため、上手く歌うためには、ことばの音・リズム・流れを理解したスキルが必要になります。

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1-2 言葉のリズムの歌への影響

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言葉のリズムを理解した歌は、歌詞が言葉として自然な流れを持ってメロディに溶け込み、ジャズのリズムと相まった心地良いサウンドを生み出します。

 

一方、歌詞が言葉として不十分な状態では、メロディやリズムにも悪い影響を与えてしまい、歌が不自然に聞こえメロディがきれいに聞こえないばかりか、リズムにのれない、ノリがわからない、...と言った様々な問題のほか、悪いクセをつける原因にもなってしまいます。

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こうした問題が、ジャズの音楽的特徴を上手く表現できない上達を妨げる大きな要因となるほか、クセになると後で直すことが難しいため、最初のステップでいかに歌詞である英語と向き合うかが肝心です。

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1-3 英語とジャズボーカル

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ノンネイティブの方にとって、英語は大きな壁に感じるかもしれません。が、ジャズがジャズであるためには、やはり英語の理解やそれに伴うスキルがどうしても欠かせません。

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---では、英語が話せないとジャズは歌えないのでしょうか？

いいえ、決してそういう意味ではないので安心してください。歌詞として歌う英語は、具体的にどのように取り組めば良いか分かれば、効果的に練習することができます。大切なことは、ジャズを歌ううえで英語が大事だと認識し、メロディにのせる前の段階でそれを意識した適切な取り組みを十分に行うことです。

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次回『Singing Jazz In English』では、歌詞である英語の取り組み方について、具体的にお伝えします。